
EMO AWARD 2024 クリエイティブに込めた「想い」と「エモい」の祭典
応募受付|2024/11/11 Mon - 11/24 Sun
受賞作品発表|2024/12/26 Thu
終了いたしました。
そのエモさは、
ハートを打つか。
デジタル時代の到来とともに、消費者の価値観や行動様式が急速に変化しています。
特に、次世代の消費の主役として注目されるZ世代に対しては、従来の広告宣伝手法では的確にメッセージを届けるのが難しくなりました。
これからの時代は、彼らの心を揺さぶり、自分ごととして共感を呼び起こす「エモい」クリエイティブこそが、広告に求められる重要な要素となるでしょう。
このような背景を踏まえ、Z世代に対して優れた表現(エモ・クリエイティブ)を表彰することで、企業と消費者の関係をより深く結びつけ、広告宣伝業界の更なる発展と革新を起こすことを目的として、エモアワードを開催いたします。
本賞は、Z世代の心を掴む革新的で感動的な動画作品を表彰し、新時代の広告クリエイティブの方向性を示すとともに、業界全体の創造性と効果性の向上を図ることを目指します。





結果発表
優秀賞
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エモーショナル・
ストーリーテリング部門審査員コメント
広告とわかっていながらも、まるで友達の投稿を覗いているかのようなクリエイティブ。Z世代の声を反映していることあり、きちんとインサイトをついている作品で興味関心を惹きつけられました。
他撮り、自撮り、集合写真と画像と動画もうまく構成されており、自分ごと化できる素敵な作品でした。(今瀧) -
デジタルイノベーション部門
審査員コメント
ゲームというデジタルコンテンツを通じて描かれる人と人とのつながりが、驚くほど温かみのある表現で結実していました。最新の映像技術を駆使しながらも、そこに込められた「誰かと共に楽しむ喜び」「主人公になれる喜び」というメッセージが、世代を超えて響く仕事に仕上がっています。(阿部様)
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ソーシャルインパクト部門
審査員コメント
ハッとする現代人のありように立ち止まって、反省する気持ちを自然なかたちで突き刺すすごさ。(岩田様)
総評
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岩田 彰一郎 様
株式会社フォース・マーケティングアンドマネージメント 代表取締役CEO
アスクル㈱前代表取締役社長エモさは人間の心を揺さぶる!
短い時間で、心の中の少しのキズとほろ苦さと幸せな想いに到達し、引き戻す力です。
映画、舞台など自然に人の心を引き込める技術は、ストーリー、演出、演技、音楽の総合的な力が為せるものです。
どれかが欠けても、あっという間に冷めてしまい、人の心を操作しようという魂胆に嫌悪をもたらす、最悪の結果が待っています。諸刃の剣のようなものです。
素直に人の心に入り、強い感情を引き出し、特別な大切な記憶に刺さることの醍醐味と怖さを認識しつつ、短い動画の中に、ふとした幸せな想いを持たせることの大切さもまた芸術でもあります。
素晴らしい作品が人々の心を豊かに出来れば、優しい社会が始まる力になるでしょう。 -
西川英彦 様
法政大学経営学部 教授
日本マーケティング学会 会長Z世代による「エモスコア」の高い上位作品をみると、自らが直接経験した、あるいは経験してなくてもイメージしやすく共感できるストーリー展開があることは不可欠ですが、単に予定調和でストーリーが進むのではなく、サプライズ感のある展開が読めないストーリーを織り交ぜたものの評価が高かったように思います。さらに、Z世代は、そうしたストーリーに、家族愛や親子愛、仲間との友情といった「絆」という要素が加わることで、よりエモさを感じているといえます。
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勝俣 哲生 様
デジタル戦略メディア「日経クロストレンド」編集長
「マーケター・オブ・ザ・イヤー」「BtoBマーケティング大賞」など主催どの作品も「エモい」要素が十分あり、拝見して思わず泣いてしまった作品や、あるある!と何度も頷いた作品もありました。
その中でグランプリを選ぶにあたって重視したのは、単に共感を呼ぶストーリーというだけではなく、それぞれの動画で訴求したい商品・サービスがあることで自分自身や家族、社会がどう変わるのか、自分でも気付いていなかった本質的な価値を提示してくれるかということです。
今後もエモアワードを通して、人々のインサイトを捉えた共感軸のコミュニケーションがより活発化していくことを願っていますし、そうした取り組みを進める企業を応援していければと思います。 -
阿部 広太郎 様
株式会社電通 コピーライター
著書に『コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ超言葉術』(ダイヤモンド社)など「エモ消費」の時代において、今回のノミネート作品群は、単なる商品価値の訴求を超えた新しいコミュニケーションの可能性を示してくれました。
「モノ」は人と人をつなぐストーリーとして昇華され、視聴者の記憶や経験に深く共鳴していきます。
今回の応募作品からは、Z世代に限らない普遍的な「共感」の力を感じました。それは、誰もが持つ「誰かと共に過ごした幸せな時間」という原体験に、さりげなく、しかし確かに触れるものでした。
広告表現の新しい地平を感じさせる、素晴らしい数々の仕事との出会いに感謝しています。 -
今瀧 健登
僕と私と株式会社CEO、Z世代の企画屋
著書に「エモ消費」など情報が飽和したこれから時代に、大切なのは「エモ」。そんなエモを象徴する作品が集まり、審査しながらも和やかな気持ちになりました。
経験×ハッピー×コミュニケーションで成り立つマーケティング上のエモは、「多様性の時代に自分ごと化し共感してもらうこと」、「広告嫌いなZ世代にとっても、好かれ、シェアされ、記憶に残すこと」において非常に効果的となります。
人生やマーケティングをエモくしたアイデアが詰まったエモアワードでした。





各賞について
グランプリ
(1作品)
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最もエモく、共感・感動を生む最優秀作品
優秀賞
(部門ごとに1作品)
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エモーショナル・ストーリーテリング部門
特にエモい物語性に優れた作品 -
デジタルイノベーション部門
特にデジタル表現技術に優れた作品 -
ソーシャルインパクト部門
特に社会的影響力に優れた作品





審査について
Z世代の一般生活者による審査(一般審査)と、国内有識者・専門家による審査(審査員審査)によって 作品を審査します。
一般審査
生体データ(視線、表情)をもとに「エモさ」を測定する市場調査手法を用い、クリエイティブに対する視聴者(Z世代)の「エモスコア」を算出。その総合得点により定量的な審査を行います。
審査員審査
マーケティング業界の第一線で活躍する専門家を審査員として招聘し、
以下の基準により公平かつ厳正な審査を行います。
- エモーショナル・インパクト:Z世代の心に響く感動や共感を生み出す力
- 創造性:従来の枠に考えない斬新なアイデアと表現
- トレンド性:Z世代の価値観やライフスタイルへの理解と適合
- 広告効果:視聴者への影響力と商品・ブランドの訴求力
- 技術力:最新のデジタル技術を活用した表現力
エモ消費について
商品そのものの価値を求める「モノ」消費から始まり、消費のトレンドは時代の流れによって移り変わってきました。近年、商品の魅力そのものではなく、商品を買ったことで得られる「世界観」を重視してものを買う「エモ消費」の傾向がZ世代を中心に強まっています。良いものに溢れたこの時代では、モノ本来の価値よりも、自分が商品を手に取ったときに自身のまわりに広がる世界観がより豊かになることを望む人が増えているからです。「エモ消費」の傾向は、世界が豊かになればなるほど強まっていくことでしょう。
審査員 ※順不同
岩田 彰一郎 様
株式会社フォース・マーケティングアンドマネージメント 代表取締役CEO
アスクル㈱前代表取締役社長

西川 英彦 様
法政大学経営学部 兼 大学院経営学研究科 教授
日本マーケティング学会 会長

勝俣 哲生 様
デジタル戦略メディア「日経クロストレンド」編集長
「マーケター・オブ・ザ・イヤー」「BtoBマーケティング大賞」など主催

阿部 広太郎 様
株式会社電通 コピーライター。
著書に『コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ超言葉術』(ダイヤモンド社)など

今瀧 健登
僕と私と株式会社CEO、Z世代の企画屋
著書に「エモ消費」など

エントリー作品の応募
応募は企業様からの自推薦のほか、個人の方による他推薦も可能です。
- 応募対象
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2024年1月1日から2024年10月31日までに
日本国内で公開された動画作品
※テレビCM、ウェブ動画作品、ソーシャルメディア広告など - 応募方法
- 下記ボタンより、応募フォームへ必要事項をご記入ください。
本アワードを通じて、Z世代の心に響く表現の発掘と、広告業界全体のクリエ イティブな革新を目指します。
皆様からの斬新かつ感動的な作品のご応募を心よりお待ちしております。
終了いたしました。
審査員コメント
家族に頼られていた祖父が抱く、免許を返納することで、家族に頼られなくなってしまうのではないかという寂しい心情と、その祖父の思いを家族が深く理解し寄り添うストーリーを描いたエピソードです。特に、祖父が家族旅行を継続したいという本質的な願いを、祖父が自動車を運転しなくなった後も家族全員で叶えようとする姿が、「家族愛」として多くの共感を呼ぶ、エモい作品となっています。(西川様)
高齢者による事故が社会問題となる一方で、地方においては“日常の足“となっているクルマを簡単には手放せない事情がある。運転免許返納にまつわるその葛藤を、帰省した孫と祖父、家族のストーリーに載せてつまびらかにしています。移動環境も運転能力も地域や人によって異なるため、何か一つの結論を出すのではなく、自分ごととして考えさせられる内容であることが、約70万視聴と多くの人を巻き込む要因になったと思います。単に共感・感動を生んだ作品ということではなく、普段は意識することがない「移動の本質価値」に改めて気付かせてくれたことに、この動画の凄みがあると感じます。(勝俣様)